決算記者会見で説明する九電工の石橋和幸社長(30日、福岡市)

九電工が30日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比30%増の131億円となり、4〜9月期としては過去最高を更新した。都市部で相次ぐ大型再開発や半導体業界の活況などを背景に工事需要は引き続き旺盛で、売上高も9%増の2193億円と、同様に過去最高だった。

工事受注高は7%減の2278億円。2期連続で前年同期を下回ったが、石橋和幸社長は同日の記者会見で「下期に半導体関連工場や物流施設の案件を見込んでおり、通期では前期並みになる計画だ。心配はしていない」と話した。

25年3月期通期の業績予想は据え置いた。連結売上高が前期比7%増の5000億円、純利益は4%増の290億円と、いずれも過去最高を更新する見通し。年間配当は前期比10円増の130円を予定している。

また、石橋社長は九電工などが建設を進めている長崎県佐世保市の宇久島の大規模太陽光発電施設(メガソーラー)についても言及。「一部の漁業協同組合の同意が得られず(送電用の)海底ケーブルの敷設はできていないが、できれば年内に解決して本格着工につなげたい」と述べた。

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