イオンは30日、全国の総合スーパーなど約1040店舗でイタリアフェアを始めた。期間は11月4日までの6日間。総合スーパー子会社のイオンリテールはイタリアから直輸入したパスタやチーズなど過去最多の362品目を用意した。年末年始前で消費が停滞する時期にイタリアフェアで需要を喚起し、フェアの売上高は前年に比べ7割増を目指す。
イタリアフェアはイオングループの14社が参加し、総合スーパーの「イオン」「イオンスタイル」、食品スーパー「マックスバリュ」など約1040店で開催する。開催店舗は前年の2.7倍になった。このうち、総合スーパー子会社のイオンリテールは北海道や九州を除く約380店舗で開き、前年に比べ3割増の362品目をそろえた。
初日の30日にはイオンリテールがイオンレイクタウンmori(埼玉県越谷市)で特設の売り場を設置した。フェアではイタリアのトマト加工大手ムッティのトマト缶(213円)やパスタ大手のバリラのスパゲティ(321円)などをそろえた。これらのトマト缶や乾麺を使ったピザやパスタ、ラザニアなどの総菜も用意した。そのほか、チーズやチョコレート、スーツなどを並べ、来店客がこぞって購入していた。
イオンリテールは4月にイタリア貿易促進機構と商品輸入を促進する契約を結んだ。フェアを第1弾として今後、直輸入品を広げる計画だ。
同日の開催式典で駐日イタリア大使館のアンナ・イエーレ農業・食料アタッシェは「日本はイタリアの食と品質を理解し、好んでくれている。両国の関係を強化する機会になれば」。イオンリテールの井出武美社長は「イオンでイタリアのライフスタイルを体感して楽しんでもらいたい」と語った。
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