山崎製パンは1月に発売した「薄皮たまごぱん」などが好調だった

山崎製パンが29日発表した2024年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比42%増の268億円だった。23年7月に原材料やエネルギーコストなどの高騰に対応するため値上げした後も低価格帯のパンを中心に販売数量が伸びた。製菓などの子会社も好調だった。

同日、25年1月1日出荷分から食パンや菓子パンなど計290品目を平均5.6%値上げするとあわせて発表した。油脂や砂糖、カカオ豆などの原材料が高騰しているため。包装資材や人件費、エネルギーコストの上昇分も反映する。

24年1〜9月の売上高は前年同期比9%増の9195億円、営業利益は39%増の387億円だった。食パン部門は「スイートブレッド」や「モーニングスター」などの低価格帯の商品やハーフサイズの製品が伸びた。菓子パン部門でも低価格帯の商品や「薄皮たまごぱん」など総菜製品が好調だった。

24年12月期の業績見通しは従来予想を据え置いた。売上高は前期比5%増の1兆2340億円、純利益は21%増の365億円を見込む。

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