住友化学は12日、自動車向けなどに使われるアクリル樹脂の再生原料がジュエリー(宝飾品)に採用されたと発表した。宝飾品販売のスタージュエリー(横浜市)が指輪やピアスなどとして19日から店舗やネットを通じて販売する。使用済みのアクリル樹脂を再生利用することで、資源の循環につなげる。
分子レベルで分解して化学原料を回収する「ケミカルリサイクル」と呼ばれる手法を使う。住友化学は2022年12月に実証設備を愛媛工場(愛媛県新居浜市)に新設し、アクリル樹脂の再資源化を進めている。ケミカルリサイクルでできたアクリル樹脂原料を有償で販売し製品化されるのは今回が初めて。
アクリル樹脂はプラスチックの中でも透明度が高く、自動車のランプカバーや水族館の水槽などに使われている。リサイクル品でも高い透明度を維持しており、25年度の本格的な商業化に向け技術検証や用途開拓などを続ける。
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