新茶シーズンの到来を告げる初取引が12日、静岡市葵区北番町の静岡茶市場であった。茶況を活気づけて落ち込む消費を喚起しようと、1956年の同市場開設以来、最も早かった昨年よりさらに1日早く、最も早い初取引日となった。
取引は午前7時に始まった。3月に冷え込んだ影響で、初日の県産茶の取扱量は50.8キロ(前年1397.6キロ)にとどまったが、茶商と生産者の間で商談が成立すると「パン、パン、パン」と手合わせの音が響いた。
最高値は、静岡市清水区の両河内茶業会が出品した「高嶺(たかね)の香(はな)」の111万1111円。値をつけた製茶問屋・和田長治商店の和田夏樹社長は「きれいなつくりで芳醇な香り。しっとりとした質感がある」と話した。
静岡茶市場によると、最盛期は4月下旬ごろの見込みという。(斉藤智子)
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