塩野義製薬は29日、新型コロナウイルス治療薬「ゾコーバ」の臨床試験(治験)で、感染を予防する効果を確認したと発表した。米国やアフリカ、日本などで患者の同居家族らにゾコーバを投与して発症した割合が、プラセボ(偽薬)を投与した被験者よりも低かった。
米国や欧州などでの製造販売の承認申請に向けた最終段階にあたる第3相臨床試験で効果を確認した。約2400の投与例で、10日以内に感染し症状が出た割合が低かった。
塩野義はゾコーバを国内で販売しており、海外展開に向けた臨床試験を実施している。今回の予防効果のほか、死亡や重症化の抑制効果の確認なども進める。
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