東急と鈴与商事は24日、静岡空港(静岡県牧之原市)の敷地内で2025年6月から太陽光発電を始めると発表した。空港ビルに供給し、23年度比で37%を再生可能エネルギーに切り替える方針。50年のカーボンニュートラル(脱炭素)を目指し全国でも珍しい空港の制限区域内の太陽光発電に乗り出す。

東急は同空港の運営会社に出資する。25年3月に着工を予定し、空港内の誘導路の横に太陽光パネルを整備する。発電容量は1016キロワットを見込み、空港が購入者となるオンサイトPPA(電力購入契約)とする。

県が24日発表した同空港の9月の搭乗者数は前年同月比12%増の5万2417人。国内線はフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)の熊本線運休や福岡線減便が響き6%減だったが、国際線は上海線の人気や夏からの杭州線運航もあり約3倍に伸びた。

人気の韓国・ソウル線の増便や、初の香港線の12月就航も決まり国際線は回復が進む。「(中国の10月の大型連休)国慶節では日によるが8〜9割が予約で埋まっている」(県担当者)。ただ、新型コロナウイルス禍前の2019年9月比では国内線が7%減で国際線が47%減。東アジア路線の復便、東南アジア路線の開拓を急ぐ。

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