遠鉄百貨店(浜松市)は丸広百貨店(埼玉県川越市)と組み、埼玉の産品を集めた「彩の国さいたまご当地フェア」を29日まで開く。6月には遠鉄が丸広で物産展を開いた。地方百貨店は郊外店との競争や人口減などで厳しい環境にあるが、地域を越えた有力店同士が品ぞろえの拡充とともに産品の拡販で協力し活路を探る。
和菓子老舗の亀屋(川越市)のもなか、洋菓子のアカシエ(さいたま市)のロールケーキなど丸広のバイヤーが選んだ食品や工芸品約20ブランドが遠鉄百本館の地下1階に23日から並んだ。丸広の担当者は「埼玉県には隠れた名産品も多い。セールスマンになって全国に打ち出していく」と話し、地域商社のような役割に意欲を示す。
丸広の催事に遠鉄側が協力した際は、浜名湖産のうなぎや「浜松餃子(ギョーザ)」、伝統工芸の遠州織物などを選んだ。遠鉄百貨店は地元の商品やサービスを開発・調達する専門職を設けるなど地域事業者との関係構築に力を入れている。
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