コクヨは24日、オフィスビルをリノベーションするサービスを月内に始めると発表した。これまでは主にオフィスの内装や設計をフロアや部屋単位で手掛けてきたが、エントランスから屋上までビル全体のリノベーションに事業領域を広げる。老朽化した企業の自社ビルを主な対象に売り込む。
まず首都圏でサービスを展開する。ただ建物を新しくするだけでなく、魅力的なビルを設計する。屋上を緑化テラスとして活用したり、吹き抜け構造で開放感を出したりする。オフィスの利用実態や人流に合わせた動線を設定する。ビルに入る飲食店との連携や受付業務、施設予約管理などのサービスも提供する。
コクヨがターゲットとする延べ床面積2000坪(6600平方メートル)以下の企業が保有する自社ビルは国内に約1.8万棟あると試算する。それらのリノベーションの市場規模は1300億〜2200億円ほどあるとみており、ビルの新築に比べて工期を短く費用も安く抑えられる点などを訴求する。
コクヨは2030年度までに、オフィス家具や文房具といった既存事業の領域拡大で売り上げを1000億円伸ばす目標を掲げる。
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