事業連携協定を結んだ美郷町の松田町長㊨とテクノーブルの沢木社長(23日、美郷町役場)

秋田県美郷町は23日、化粧品原料メーカーのテクノーブル(大阪市)と事業連携協定を結んだ。同社は7月に町や町内の美郷雪華(みさとせっか)生産組合と生産委託契約を結んでおり、今後は薬用植物なども活用し、化粧品や薬用化粧品の原料開発を目指す。

美郷町は地域を挙げて国産ハーブ栽培に取り組んでいる。美郷雪華は町オリジナル品種の白いラベンダーで、2013年に農林水産省に品種登録した。その花から採取した天然酵母「美郷雪華酵母」は14年に商標登録している。

美郷町のオリジナル品種「美郷雪華」=同町提供

町が管理する同酵母はこれまで日本酒や味噌、菓子など食品開発の分野で使われてきたが、化粧品原料への提供は初めて。テクノーブルは町と契約を結び、同原料の分野では独占的に使えるようになった。

松田知己町長は「町の代表的な資源である美郷雪華の潜在力を引き出し、ブランドづくりにも役立ててほしい」と期待を語った。テクノーブルの沢木茂豊社長は「国内だけでなく欧米やアジアへの展開も視野に、この酵母を化粧品分野でどのように生かせるか興味深い」と述べた。

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