三井化学は23日、自動車部品などに使われるポリウレタン原料の韓国での生産能力を5割増強したと発表した。9月末に追加設備の稼働を始めた。電気自動車(EV)向けや断熱材など需要が増えており、増産で対応する。
増強するのは韓国の関係会社「錦湖三井化学」で生産している「ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)」で、自動車部品や住宅の断熱材など幅広く使われている。現在グループ全体で韓国のみで生産しており、400億円超を投資して年間の生産能力を61万トンと5割増やした。
汎用品とそれを精製し純度を高めた高機能品を製造しており、断熱材向けのほかEVで振動制御などに使われる高機能品への需要が高い。生産の過程で発生する副産物を原料用のガスにリサイクルする設備も導入した。
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