水田で実った稲穂=2022年9月、埼玉県伊奈町

 農林水産省は18日、出荷団体と卸売業者が売買する際の価格を示す「相対取引価格」で、2024年産米の9月の全銘柄平均が玄米60キロ当たり2万2700円だったと発表した。データの発表元が異なる1993年に「平成の米騒動」で2万3607円を付けて以来、31年ぶりの高値となった。昨夏の猛暑で23年産米の流通量が減って新米の集荷競争が激化したことや、物価高で生産コストが上昇したのが主因だ。

 24年産米の相対取引価格は前年同月比48%上昇した。相対取引価格は、全国農業協同組合連合会(JA全農)を中心とする出荷団体などと卸売業者との取引価格で、小売価格の上昇につながる可能性がある。

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