アイリスオーヤマは17日、京都府舞鶴市に飲料水の工場を新設すると発表した。投資額は140億円で、2026年半ばに稼働する予定。同社はパックごはんや飲料水など食品事業を強化している。飲料水の生産拠点は静岡県の2工場と佐賀県に次いで4カ所目で、関西では初の拠点となる。
9月末に工場用地を取得し、10月17日に舞鶴市と工場の進出協定を締結。地下水が豊富で、高速道路のインターチェンジや京都舞鶴港に近い立地で、関西や西日本への飲料水の供給拠点として活用する。
工場稼働時に約80人を新規に雇用する。健康志向の高まりで国内外で飲料水需要の伸びが見込めることから今後、能力増強の追加投資や雇用を検討する。
アイリスは東日本大震災後の13年に食品事業に本格参入し、21年に静岡県の工場の地下水を生かす形で飲料水の製造販売を始めた。今年7月には鳥栖工場(佐賀県鳥栖市)での生産も開始した。
飲料水やパックごはんなど食品事業の売上高は24年12月期に前期比48%増の430億円を計画する。生産拠点をさらに拡充する考えで、30年12月期に1000億円と経営の柱に育てる方針。
舞鶴工場は大規模災害が発生した際に被災地に飲料水を供給する拠点と位置づける。17日、舞鶴を拠点とする第8管区海上保安本部や、海上自衛隊舞鶴地方隊と防災協定を締結し、非常時の物資供給などで連携する。
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