北海道大学・産業技術総合研究所発スタートアップの大熊ダイヤモンドデバイス(札幌市)は17日、ベンチャーキャピタル(VC)を引受先とする第三者割当増資と金融機関からの借り入れで約40億円を調達したと発表した。福島県大熊町でのダイヤモンド半導体量産工場の建設と設備導入などに充てる。
第三者割当増資はグロービス・キャピタル・パートナーズ、コーラル・キャピタルなどVC10社が引き受けた。併せてみずほ銀行など5社から借り入れた。
2025年1月にも福島県大熊町で、広さ約6000平方メートルの工場建設を始める。26年度中に稼働させる予定だ。高温かつ高い放射線濃度下でも耐えられるダイヤモンド半導体の生産と商用化を目指す。東京電力福島第1原子力発電所の廃炉事業での活用を想定している。
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