J-オイルミルズは15日、テリハボクの種子から再生航空燃料(SAF)に必要な成分である炭化水素を含む油の生成に成功したと発表した。大豆や菜種など食用の植物は近年バイオ燃料の原料として需要が高まり、価格が上昇している。食用に適さないテリハボクからSAFを生成することで、本業である食用油脂事業の収益安定につなげる。
植物油から炭化水素を製造する企業などと組んで、24年度中にSAFの生成に向けた実証実験の開始を目指す。実用化するにはジェット燃料としての利用に必要な品質規格などを満たす必要がある。
テリハボクは沖縄などに分布する亜熱帯植物で、胚珠の中に油分を40〜50%含む。乾燥地や塩分濃度の高い土地でも育つため、食料用の農地を使わずに栽培できる。Jオイルはテリハボクを安定的に確保するため、試験栽培にも取り組む。
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