JR東海と近畿日本鉄道が乗り入れる松阪駅で駅弁を扱う新竹商店(三重県松阪市)は、国宝に指定された船形埴輪(はにわ)を掛け紙に採用した「元祖特撰牛肉弁当」を発売した。価格は1個1700円で、松阪駅構内の売店と松阪駅前通り商店街にある「駅弁のあら竹本店」で販売している。
船形埴輪は8月に国宝に指定された。新竹商店の公式サイトでも売っている。駅弁を扱う企業で構成する日本鉄道構内営業中央会(東京・千代田)が主催する「10月14日は鉄道の日」の駅弁企画にも参画する。
掛け紙の表面は船形埴輪の写真と、概要を記載した。箱を開いた内側では、元祖特撰牛肉弁当の歴史を紹介している。船形埴輪は松阪市内の国指定史跡「宝塚古墳」から出土した。全長は140センチで、高さは94センチ。欠損も少なく、表面に赤く塗られたベンガラが残るなど、極めて良好な状態を保っているという。
元祖特撰牛肉弁当は新竹商店の看板商品だ。紀勢本線の全線開通記念駅弁として1959年に販売を始めた。2019年には松阪市から「松阪ブランド」として認定を受けた。厚みのある国産和牛の肉が味わえる。ほかに三重県産米を使うなど、地元食材を活用している。
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