新工場の完成イメージ

自動車部品など手掛けるアイコクアルファ(愛知県稲沢市)は、製造現場で重量物を移動させるのに使う工業用ハンドクレーンの新工場を稲沢市内に設ける。投資額は約40億円。2026年2月に完成させ、同年6月に稼働する予定だ。自動車工場向けなどに需要が増える大型品の生産を現在の5倍にあたる年間60台に増やす。

新工場は地上2階建てで延べ床面積が約8500平方メートル。老朽化した同県一宮市の工場から生産機能を移す。大型ハンドクレーンは電気自動車(EV)に使う高重量のバッテリー設置などに使われ、自動車の電動化に伴い需要が伸びている。新工場では作業スペースを最大50%広げて量産体制を整える。

アイコクアルファは自動車の変速機に使われる部品などが主力で、24年3月期の売上高は約280億円。ハンドクレーンは空中で物の位置を固定して作業しやすくしたり、数メートルの範囲で重量物を移動させたりするのに使う。

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