井関農機は11日、女性農業者を支援する女性推進チームを発足したと発表した。商品企画部や販売促進部など複数の部門に所属する女性社員12名が参加し、農機開発やセミナーの企画運営に携わる。女性農業者の支援だけでなく、同社の女性社員の活躍の場も広げる。
井関農機はこれまで女性の身体にあった農機がないといった課題に応えるため、女性向けの農機などを開発してきた。女性農家の支援を進めるなか、女性社員の意見をより反映し意思決定しやすくなるようチームの発足を決めた。
農機の取り扱いや農法を教えるセミナーなども開催してきたが、今後は教育機関との連携も強化していく。入社4年目の中囿悠佳さんは「自身のスキルアップにもつなげていきたい」とチームの活動に意欲を示した。
井関農機は26年までに女性管理職比率を7%まで引き上げることを目指し、社内にリーダー育成やキャリアアップを支援する「女性活躍推進分科会」も運営。深見雅之取締役常務執行役員は「分科会とあわせて女性管理職登用に向けいずれ大きな力になる」と期待感を示した。
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