高齢化で医療費が増えている

厚生労働省は11日、病気やけがの治療で医療機関に支払われた費用の総額(国民医療費)が2022年度は46.6兆円だったと発表した。前年度比で4%増え、2年連続で過去最高を更新した。団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になり始めた影響が出た。

75歳以上の医療費は18.2兆円と6%増え、全体に占める割合は39%になった。75歳以上の1人あたり医療費は94万900円と2%伸びた。全国民の1人あたり医療費は37万3700円と4%上昇した。

医療費をまかなう財源の内訳は、保険料が23.3兆円と全体の半分を占めた。公費は17.6兆円(全体の38%)、患者の窓口負担は5.4兆円(12%)だった。

国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.24%となった。前年度から0.11ポイント上昇し、2年連続で過去最高を更新した。

国民医療費は公的医療保険でカバーする病気やけがの治療が集計対象で、保険外である健康診断や予防接種、正常分娩などの費用を含まない。

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