「ヤッホー!スウィング」(写真)などのアクティビティや飲食店の開業を進め、夏季来場者が冬季を超えている

日本スキー場開発傘下で「白馬岩岳マウンテンリゾート」(長野県白馬村)を運営する岩岳リゾート(同)は、スキーセンター改装とハイグレードホテルの誘致を目指す。日本スキー場開発は三菱地所及び清水建設と約2万平方メートルの土地を譲渡する契約を結んだ。譲渡価格は15億円、引き渡しは2026年3月を予定する。

白馬岩岳マウンテンリゾートは12月に約21億円を投じた新ゴンドラリフトが営業を始める。さらに山麓エリアの譲渡金を使い、既存のゴンドラリフト山麓駅のリニューアルを進める。25〜26年冬季をめどに売店やレストラン、スクールなどの機能を持つ施設として開業する。

左上が建設中の新ゴンドラリフトで、今後は既存のゴンドラリフト山麓駅(左側中央)の改装やホテル誘致を進める

山麓エリアでは「国際的なハイグレードホテル」の誘致を目指すという。岩岳の滞在時間を延ばすことに加え、白馬エリアのリゾートとしての魅力向上も狙う。これまで山頂エリアに「シティベーカリー」を誘致したり、大型ブランコを設置したりして夏の集客に成果をあげた。今後は山麓エリアの再開発を加速する。

白馬村ではコロナ後の海外スキー客増加を受け、これまで数が限られていたラグジュアリーホテルの開発が進む。12月には温故知新(東京・新宿)の運営するホテルコンドミニアムが開業するほか、26年以降にシンガポールを拠点とする「バンヤンツリー」ブランドのホテル開業計画もある。

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