久光製薬が10日発表した2024年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比8%増の90億円だった。主力の湿布薬の販売が伸びた。為替差損の計上で経常利益は7%減ったものの、投資有価証券の売却益で補った。

売上高は13%増の754億円。医療用医薬品は米国を中心に、女性ホルモン製剤がけん引した。一般用医薬品は国内外で湿布薬「サロンパス」が好調だった。23年にエスエス製薬から譲り受けたドリンク剤も国内で伸びた。

磯部雄一執行役員は同日の決算会見で「期初に1ドル=141円で計画を策定しているが、円安気味で推移している」とした上で「1円の円安で売上高は3億〜4億円、営業利益は3000万〜4000万円の増加影響が出る見込み」と話した。ただ為替の動向はなお見通しにくいとして、25年2月期の業績予想は据え置いた。

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