新電力のイーレックスは10日、ベトナムでバイオマス発電所2基を着工したと発表した。1基あたりの出力は5万キロワットで、2027年の稼働を見込む。ベトナムは経済発展で電力需要が伸びており、30年までに同国でバイオマス発電所を18基建設する。
ベトナム北部のイエンバイ省とトゥエンクアン省で工事を始めた。工期は約2年半。発電には現地の木質残渣(ざんさ)などを使い、生み出した電気は固定価格買い取り制度(FIT)を使って売る。
1基あたりの事業投資額は1億〜1.2億ドル(約150億〜180億円)とみられる。海外の温暖化ガス削減を日本の技術で支援する「二国間クレジット制度(JCM)」による補助金などで賄う。生み出した環境価値も販売する方針。
イーレックスはベトナム南部では同国初のバイオマス発電所の建設に着手しており、24年12月の稼働を見込む。
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