オフィス仲介大手の三鬼商事が発表した9月の福岡ビジネス地区(天神など)のオフィス空室率は前月比0.01ポイント低下の5.14%となった。低下は2カ月連続。新築ビルへの移転に伴う解約があった一方、拡張移転などに伴う成約が見られたことでわずかなマイナスにとどまった。供給過剰の目安となる5%は20カ月連続で上回った。
1坪(約3.3平方メートル)当たりの平均賃料は前月比26円上昇の1万1769円だった。
オフィス仲介大手の三幸エステートが発表した福岡市全体の9月のオフィス空室率は前月比0.09ポイント上昇の4.37%だった。平均賃料は1坪当たり1万5218円と前月比1円下がった。
エリア別の空室率は天神エリアで0.1ポイント上昇の5.6%、博多駅前エリアでは0.2ポイント低下の3.1%だった。同社の中村竜治福岡支店長は「天神エリアで12月に竣工予定のワン・フクオカ・ビルディングなどではモデルルームの見学が増加している。ハイスペックビルを求めるテナントが多い」と話す。
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