出光興産は10日、製油所からガソリンなどを運ぶタンクローリーが排出する二酸化炭素(CO2)量を実質ゼロとする取り組みを始めたと発表した。カーボンクレジット(排出権)を外部から購入し、北海道の21台のタンクローリーが排出するCO2を相殺する。石油製品の供給網全体で脱炭素を進める。
出光の北海道製油所(北海道苫小牧市)から各地のガソリンスタンドや企業の工場に燃料を運ぶ車両を対象にする。月間で約200トンのCO2を削減できる。北海道全体では80台のタンクローリーを使っており、2025年夏ごろまでに道内の全車に広げる。
出光はカーボンクレジットを使うことで使用時のCO2排出を実質ゼロと見なせる燃料油「出光カーボンオフセットfuel」を販売している。自社の供給網でのCO2削減に使うほか、燃料の切り替えで企業の脱炭素につなげている。
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