国内ビール大手4社が10日に発表した1〜9月のビールの販売数量は、前年同期比7%増となった。2023年の減税による「ビール回帰」が続いているほか、今夏の猛暑が消費を後押しした。発泡酒などを含むビール系飲料全体は5%減だった。家庭用の缶の販売減少が響いたほか、飲食店など業務向け瓶・たるも伸び悩んだ。
23年10月に税額が統一されたビール以外(発泡酒と第三のビール)は16%減だった。第三のビールは26%減。酒税改正で第三のビールは増税になり、前年は8〜9月にかけて値上げ前の駆け込み需要が起きた。
企業別のビール系飲料の販売数量はキリンビールが前年同期比5%減、サントリーが9%減、サッポロビールが2%減だった。金額のみを公表しているアサヒビールは4%減だった。
10日に4社が発表した9月の国内ビールの販売数量は前年同月比2%増と3カ月連続でプラスとなった。第三のビールは45%減で24カ月連続で前年の販売実績を下回ったほか、発泡酒は21%減で3カ月ぶりにマイナスとなった。ビール系飲料全体では22%減と4カ月連続のマイナスだった。
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