【ナッシュビル共同】米IT大手アマゾン・コムは9日、配送車のドライバーが、配送先で積み荷の中から目的の荷物を探しやすくする仕組みを導入すると発表した。人工知能(AI)が該当の荷物を目印や音声で教えてくれる。米国の5都市でこうした機能を持つ車両を先行配備し、来年初めごろまでに千台導入する。荷物を探す手間が省け、配送の効率が高まる。
米南部テネシー州ナッシュビル近郊の物流拠点で開催した報道陣向けの年次イベントで公開した。開発担当の責任者は「将来的には、日本を含め世界に広げていきたい」と話した。
収納スペースの上部にカメラを取り付けるなどし、荷物ごとに貼られたバーコードの情報を読み取り、AIが届け先の住所や名前といった情報を識別する。到着した場所で配達する荷物には、プロジェクターが緑色のライトで「〇」と照らし、それ以外は赤色で「×」と表示。音声とともにドライバーに伝える。
これまでは、バーコードを読み取るなどの作業に2~5分程度を要していたが、新しい仕組みでは、1分程度に短縮できる見込みだ。
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