新規事業発表会に登壇したウォンテッドリーの仲暁子代表㊥(9日、東京都渋谷区)

転職支援サイトを運営するウォンテッドリーは9日、採用管理システムの提供を始めると発表した。日程調整の自動化などで採用担当の業務負担を減らし、人材のミスマッチを防ぐ。求職者有利の「売り手市場」の中で優秀な人材を確保できるようにする。

10月末から日本とシンガポールなどで始める。システムとカレンダーを連携させ、自動で面接を設定する。採用基準を明確にすることで、面接官らによる評価のブレを少なくする。

不採用や選考辞退の理由を分析し、選考過程の改善につなげる機能もつける。就職サイトやイベントなど応募経路別に、入社後の仕事のパフォーマンスも分析できるようにする。

2020年に従業員の定着を支援する「エンゲージメント」事業に参入して以来、同社として4年振りの新規事業だ。仲暁子代表は「日程調整の作業時間を8割削減できる次世代型の採用管理システム」と説明する。同社の既存のサービスを利用する企業を中心に売り込む。

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