貨物輸送などを手掛ける岡田商運(岡山市)は、広さが従来の物流倉庫の約4倍となる大型物流センターを岡山市内に新設した。梱包などの流通加工まで担うワンストップ物流を提供する。トラック運転手の時間外労働が制限される「2024年問題」の影響が懸念されるなか、物流の中継拠点としての活用を視野に入れる。
新物流センターは鉄骨造り2階建てで、倉庫の延べ床面積は1万2825平方メートル。カップ麺など常温保存できる食品を中心に取り扱う。11月上旬に本格稼働し、1日に60台ほどのトラックの出入りを見込む。
同社の物流センターは流通加工にも対応できることが特徴だ。検針やタグ付け、梱包など出荷時の加工を新物流センター近くの営業拠点で担うことで、商品の入庫から保管、出荷までワンストップで対応できる。
新物流センターに近い瀬戸中央自動車道の早島インターチェンジからは、トラックで北九州市や名古屋市まで4時間程度で移動できる。九州から来たトラックが同センターで荷物を下ろし、関東方面からの荷物を積んで再び九州に戻るといった運用も可能だ。岡田商運は、長距離輸送の途中で運転手が交代する物流の中継拠点としての需要も見込んでいる。
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