家電量販大手5社の9月の売上高(全店ベース)が8日出そろい、ヤマダホールディングス(HD)など3社が増収となった。残暑でエアコン販売が伸びた店舗が多かったほか、都市型店はインバウンド(訪日外国人)向けの免税販売が好調だった。客数が大幅に増える休日が前年同月より1日多かったことも影響した。
エディオンとヤマダHDがともに4%増で、上げ幅が最も大きかった。エディオンでは省エネ性能に優れる高単価の製品が人気で、エアコン販売が13%伸長。ヤマダHDはエアコンや洗濯機のほか「パリ五輪前から復調してきているテレビも好調だった」(同社)。
ビックカメラはインバウンド向けは大きく伸びたが、国内向け販売が低調で全体売上高は1%増にとどまった。店舗の多い東京都内を中心に雨天の日が多く、エアコンやカメラの販売が伸び悩んだ。スマートフォンやゲームの販売も前年を下回った。
上新電機は27%減と大きく落ち込んだ。前年に同社が公式スポンサーにつく「阪神タイガース」の優勝セールを実施して売り上げが急伸した反動が出た。ケーズHDは0.1%の微減だった。同社が店舗を多く持つ北海道・東北で前年秋にエアコン販売が大きく伸び「前年を超えるハードルが高かった」(同社)と説明している。
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