伊藤忠商事は女性の健康問題を技術で解決する「フェムテック」の商品を従業員や訪問客に販売する自動販売機を東京本社(東京・港)に置いた。社内の店舗で試験的に販売したことがあるが「他の社員の視線が気になり、購入しづらい」という意見が出たため自販機にした。女性従業員の働きやすさを改善し、フェムテックへの理解促進をめざす。
広報担当者によると、9月上旬から下旬の間に東京本社の10階と、本社に隣接する持続可能な開発目標(SDGs)に関する情報発信拠点「伊藤忠SDGsスタジオ」内に1台ずつ専用の自販機を置いた。乳がんを発見するための検診用手袋「ブレストケアグラブ」や、妊娠時の吐き気やむかつきを緩和するためのリストバンドなどを取り扱う。
伊藤忠は2024年3〜5月、東京本社にあるファミリーマートで従業員向けにフェムテック商品を試験的に販売するなどフェムテック分野に力を入れる。22年にはフェムテック商品の輸入販売などを手掛けるスタートアップ企業、fermata(フェルマータ、東京・港)に出資した。
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