三洋化成工業は7日、創傷治療向けで開発中の人工たんぱく質「シルクエラスチン」について、科研製薬に国内での独占販売権を与えたと発表した。シルクエラスチンは4月に医薬品としての製造販売承認を当局に申請している。2025年度にも実用化する計画で、科研製薬の販路を生かす。
同日記者会見した三洋化成の樋口章憲社長は「科研製薬は皮膚や整形分野の医薬品販売に強みがある」と述べた。シルクエラスチンは患者の傷口を覆うように使う。人工たんぱく質が周辺の細胞の足場のように作用し、傷の治癒を促す。三洋化成は30年度に関連製品の販売で、60億円以上の営業利益を確保する考えだ。
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