浜松ホトニクスはケーブル接続や物理的な接触を伴わず光によりデータを双方向にやりとりできる通信機器を開発した。ロボットアームのような回転機構のある産業機器との間でも画像など大容量のデータを滞りなく伝送できる。10月からサンプル提供を始めた。産業機器や医療機器、カメラなど向けに売り込む。
「光空間伝送用トランシーバ P16548-01AT」は電気信号と光信号とを変換し合う光送信機と受信機を小型・一体化した。製品同士を向き合わせて配置し、最長10センチメートルの距離で最大1.25ギガビット毎秒(Gbps)の双方向通信ができる。
ロボットアームのような回転体と静止体との通信で主流の接触方式は接触箇所が摩耗すると信号品質が落ちる。非接触の新方式はこうした課題を解決。レーザー発光素子とフォトダイオード受光素子、信号処理ICなどを組み合わせ高速動作を実現した。
全方位カメラなどにも搭載できる。サンプル価格は2640円で、初年度に年間2万5000個、3年後に同50万個の販売を目指す。
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