兼松は2日、東京海上日動火災保険や農林中央金庫などが保有する兼松株を売り出すと発表した。売り出し株式数は571万6200株で、発行済み株式数(自社株除く)の6.8%にあたる。同日終値(2420円)で計算すると140億円規模になる。兼松は「株主層を拡大・多様化し、中長期的な流動性の向上をめざす」としている。
東京海上日動、農林中央金庫のほか、三井住友海上火災保険、三菱UFJ銀行、あおぞら銀行などが売却する。一部の政策保有株の削減が目的という。三菱UFJモルガン・スタンレー証券とモルガン・スタンレーMUFG証券を共同主幹事とする引受団が全株式を買い取り、引き受けた上で売り出す。
売り出し価格は10月9日から16日までのいずれかの日の終値をもとに決め、決定日の5営業日後に株式を受け渡す。需給動向に応じて追加売り出しするオーバーアロットメントは85万7400株を上限に実施する。
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