携帯電話を複数台持つケースは増えている=ロイター

総務省は携帯電話で「060」から始まる電話番号を使えるようにする検討を始めた。同省は2日、情報通信行政・郵政行政審議会(総務相の諮問機関)に番号の開放を諮問した。審議会での答申を経て年内にも関係省令を改正する。利用可能な番号を増やしてスマートフォンの普及に伴う番号不足に備える狙いがある。

電話番号は制度を所管する総務省が通信事業者に割り当てている。現在、携帯電話には「090」「080」「070」で始まる11桁の番号が使われるが、これまでに090と080は割り当て済みだ。新たに割り当てられる番号は530万件ほどに減っていたが、060の開放により番号の数は2億7000万件から3億6000万件に増える。

携帯電話は1999年1月に11ケタとなり090に統一された。利用増に伴って2002年には080、13年には070を加えた。スマホの普及に加え、仕事用に携帯電話が支給されるなど1人で複数台を所持するケースが増えたことが番号逼迫の要因となっている。

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