インバウンド客でにぎわう新千歳空港の国際線ターミナルビル(8月、北海道千歳市)

北海道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP、北海道千歳市)は、8月の国際線旅客が約35万1000人で前年同月比20%増だったと発表した。中国客などインバウンド(訪日外国人)が増加し、2022年7月の国際線復便後で初めて新型コロナウイルス禍前の水準を上回った。

国際線旅客は新千歳空港と函館空港、旭川空港の合計で19年同月に比べ5%多かった。新千歳は5%増の約32万8000人、函館は1万5000人強で4%減、旭川は4割増の7600人弱だった。

HAPは24年度の事業計画で、7空港の国際線旅客数を19年実績比3%増の419万人とする目標を据えている。4〜8月累計では19年同期を2割下回っており、足元の運航数は週164往復とコロナ前の7割の水準にとどまる。達成にはさらなる国際線誘致や便数増が必要不可欠となる。

8月の国内線旅客は前年同月比1%減の約256万人だった。台風7号の影響で新千歳空港と羽田・成田空港間の100便超が欠航したことなどが響いたとみられる。

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