リンクトインの田中若菜日本代表(左)と富士通ラーニングメディアの佐竹秀彦社長(1日、東京都港区)

米ビジネスSNSのLinkedIn(リンクトイン)と富士通ラーニングメディア(川崎市)は1日、生成AI(人工知能)活用に必要なスキルを学ぶ研修の提供で提携したと発表した。リンクトインが手掛けるeラーニングと富士通ラーニングメディアが提供する集合型研修やライブ研修をパッケージ化して提供する。

生成AI活用に必要な基礎知識や使い方をまずリンクトインのeラーニングで学び、その後に富士通ラーニングメディアの集合型研修などで実践的なスキルを身につける。リンクトインのサービスを導入する国内企業は現在数百社。今回の提携により3年以内に2000社まで増やすことを目指す。

リンクトインは米マイクロソフト、富士通ラーニングメディアは富士通を親会社に持つ。親会社がAIサービスを提供しており、それぞれのグループ内で蓄積した活用ノウハウを研修サービスのコンテンツとする。

eラーニングを導入しても受講率が上がらなかったり、表層的な学びにとどまって実践的な知識が身につかなかったりという課題を抱える企業は多いという。富士通ラーニングメディアの佐竹秀彦社長はeラーニングとライブ研修などを「シームレスにつなげることで色々なスキルを獲得、実践するまでを支援できる」と話した。

富士通はリンクトインを使用する国内最大の企業で、約8万人の社員が利用している。リンクトインの田中若菜日本代表は「富士通グループの成功を基盤とし、より多くの組織がAIとeラーニングを活用してグローバルな舞台で競争力を高めることができるようにする」と意気込みを語った。

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