青森県五所川原市で始まったライドシェアの出発式(1日、五所川原市)

青森県五所川原市は1日、市内の金木地域で自治体ライドシェアの実証運行を始めた。金木総合支所で出発式を開いた。愛称は「はいきたかなぎ」。県の「アオモリモビリティシェア」のモデル事業に採択された。

市が主体となり、ドライバーの手配など一部の業務は金木商工会、システム面は青森ダイハツモータース(青森市)が担当する。出発式で佐々木孝昌市長は「地域課題を官民連携で取り組む最高のモデル」とあいさつした。

車両は1台。運行は年末年始と祝日を除く月曜から金曜の午前9時から正午と午後1時から4時。津軽鉄道の金木駅やかなぎ病院、公共施設など28カ所の乗降場所から別の乗降場所まで相乗りで移動できる。

利用者登録をすると自宅まで迎えに来てくれる。運賃は市民が500円、市外在住者は1000円。予約はインターネットと電話で受け付ける。

同地域では2023年3月にタクシー事業者が廃業。市は23年8月から予約制の乗り合いタクシーを運行してきたが、24年9月で終了し、10月からライドシェアに切り替えた。

実証運行の期間は25年1月までだが、市はその後も独自に運行を続ける方針だ。金木地域の人口は7000人強。太宰治の出身地として知られ、観光客も訪れる。市は運行で買い物や観光などの利便性を高め、地域の活性化につなげる。

五所川原市のライドシェアの車両(1日)

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