東北電力グループで電気設備工事のユアテックは1日、従業員のエンゲージメント(働きがい)向上に向けた人材戦略を策定したと発表した。将来を担う若手社員の働きがいと働きやすさに重点を置いた。希望する勤務地で働けるようになる制度の導入を目指すことも盛り込んだ。人材戦略はこれまでも定めていたが、公表するのは初めて。

ユアテック配電部門の新人社員研修(宮城県富谷市)

職位に合わせた階層別研修や資格取得制度の拡充などスキル・キャリアアップに資するプログラムを用意する。教育現場でのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進にも力を注ぐ。

人財戦略プロジェクトリーダーの小野幸治氏は「若手社員やこれから入社する学生らが働きやすい環境を整えることが会社の成長につながる」と次代を見据えた投資に意欲的だ。

ユアテックは1日に設立80周年を迎え、100周年に向けて経営基盤の強化に取り組んでいる。2030年代前半を目標とする長期ビジョンでは売上高3000億円(24年3月期は2431億円)を掲げる。東北圏だけでなく隣接エリアや海外での事業拡大に取り組むほか、積極的に人材に投資する。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。