アメリカ商務省が26日に発表した先月のPCE=個人消費支出の物価指数は、前の年の同じ月と比べて2.7%上昇しました。

上昇率は前の月より0.2ポイント拡大し、2.6%を見込んでいた市場予想をわずかながら上回りました。

また、価格変動の大きいエネルギーと食品を除いた指数は前の月と同じ2.8%の上昇で市場予想を0.1ポイント上回りました。

この指数はFRB=連邦準備制度理事会がインフレの実態を把握する指標として重視していて、改めてアメリカのインフレの根強さが示された形です。

市場では、FRBの利下げが当初の予想より大幅に遅れるという見方が一段と強まっています。

FRBは今月30日と来月1日、金融政策を決める会合を開きますが、パウエル議長が会合のあとの記者会見で利下げの方針や物価の動向についてどう発言するか注目されます。

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