江崎グリコは30日、システム障害により出荷を一時停止していた冷蔵品について、全ての商品で再開にめどがついたと発表した。フルーツ入りヨーグルトなど8品目を11月5日以降に出荷を再開する。4月初旬にシステムの切り替えに伴う障害が発生してから全面再開までに約半年を要する結果となった。

出荷を再開するのは、アロエや白桃などが入った「BifiXヨーグルト」4品目のほか、「おいしいカスピ海」400グラム入り2品目などだ。グリコはシステム障害の原因究明などの総括を「今後適切に実施していきたい」としている。

システム障害はグリコが4月3日に統合基幹業務システム(ERP)を全社的に切り替えた直後に発生した。4月中旬から全ての冷蔵品の出荷を一時的に止めた。システム上の在庫データと倉庫にある実際の数量が食い違い、出荷停止につながった。システムの改修や現場作業の見直しを進め、段階的に出荷を再開してきた。

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