盛岡市は社会問題解決と経済活動を両立する新興企業(インパクトスタートアップ)の設立を後押しする。内舘茂市長は9月28日、市内で開いた盛岡市地域企業成長加速支援事業のキックオフ会で「インパクトスタートアップ宣言」として「起業が若い人たちの選択肢としてある街、盛岡をつくっていきたい」と述べた。
同事業は市が先進企業を認定し、支援する内容。10月15日まで申し込みを受け付け、3社を選ぶ。選定企業は事業拡大に関する年4回の講座とメンター(先生役)による助言を受けられるほか、首都圏などで商談や情報発信の機会が得られる。
キックオフ会ではインパクトスタートアップ協会代表理事でライフイズテック(東京・港)の水野雄介社長が地方でのインパクトスタートアップの可能性について基調講演。福祉スタートアップ、ヘラルボニー(盛岡市)の松田文登共同最高経営責任者(Co-CEO)は自身の起業の経験を参加者に披露した。
同市の鈴木健二ものづくり推進課長はヘラルボニーを例に挙げて「10年後に盛岡はインパクトスタートアップの街、未来に期待を持てる街と言われるようにしたい」と述べた。
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