塩野義製薬は27日、うつ病治療薬「ズラノロン」について国内での製造販売承認を申請したと発表した。塩野義はズラノロンの日本での開発・販売権を米セージ・セラピューティクスから取得しており、第3相の臨床試験(治験)で有効性や即効性が示されたという。
治験は中等症から重症のうつ病患者412人を対象に実施し、重症度の指標がプラセボ(偽薬)に対して有意な減少を示した。既存の治療薬は投与してから効果が表れるまでに数週間かかることも多いが、治験では3日目で表れた。塩野義は「即効性が確認されたズラノロンは、うつ病治療の新たな選択肢としての貢献が期待される」としている。
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