「点群データ」で再現した「北区花火会」の会場

通信工事大手のミライト・ワンは、東京都北区の荒川河川敷で28日に開かれる「北区花火会」の準備に、現実世界を仮想空間に再現する「デジタルツイン」の技術を導入した。会場の座席やテント、警備員の配置場所などを事前にシミュレーションし、設営計画にかかる時間や費用を削減できるという。

レーザーで構造物の形状を点の集まりとして測量した「点群データ」から、花火大会の会場の3次元データを構築。事前に仮想空間で最適な設置場所を決めることで、広い会場で効率的な作業計画が立てられたという。

従来は平面の図面情報をもとに目測や過去の経験などから配置場所を決めていた。ただ設営途中で配置を誤った場合、仮設トイレなどは重量もあって再び動かすのが大変だった。

花火大会の企画・運営を手がけるファイヤーワークス(岩手県陸前高田市)とサービスを提供した。これまでに他の花火大会にも導入していて、15%コストを削減できたケースもあるという。

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