東北電力の樋口康二郎社長は26日に開いた定例記者会見で、女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働の工程で複数のトラブルが発生したことについて「多大なるご心配をかけ、申し訳ない」と陳謝した。
女川2号機を巡っては9月13日に非常用設備が人為的ミスで作動し、19日には原子炉建屋内で水の漏洩があった。
樋口社長は「13年以上停止していることもあり、ある程度のトラブルは想定している」としたうえで「再発防止に向けて、研修や動作確認の打ち合わせなどを徹底する」と述べた。
女川2号機は10月にも原子炉を起動させ、11月ごろに発電(再稼働)する予定。樋口社長は再稼働工程について「オンスケジュールで進んでいる」と強調した。
原発稼働後の電気料金を巡り、12月に島根原発2号機(松江市)の再稼働を予定する中国電力が26日、2025年度から電気料金を値下げすると発表した。
東北電の樋口社長は「財務基盤の回復状況や今後の収支、競争の動向などを見極めながら検討するが、現段階で料金の値下げは考えていない」と述べた。
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