任天堂は25日、10月2日に開業する「ニンテンドーミュージアム」(京都府宇治市)を報道陣に公開した。巨大なゲーム機のコントローラーの前で人気ソフト「スーパーマリオ」を2人一組で遊ぶ空間や、1889年の創業以来販売してきた製品の展示コーナーを設けた。任天堂の宮本茂フェローは「消費者と社員の双方が、任天堂らしさを感じられる施設にしたい」と語った。
資料館の敷地面積は約1万平方メートル。花札から現在の主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」まで、任天堂が手掛けてきた製品群を2階に展示する。ベビーカーや複写機など、過去に扱ったゲームと関連の薄い製品も多数そろえた。
1階では、来館者がユニークな時間を過ごせるよう、任天堂が現代の技術を使ってアレンジした歴代ゲームを体験できる。「スーパーファミコン」や「ニンテンドウ64」といったゲーム機のコントローラーを2人一組で操作したり、床の大画面に映し出された百人一首の札にスマートフォンをかざして遊んだりするコーナーを用意した。
体験できる遊びは全部で8種類あり、任天堂が来館者に10枚ずつ配る専用コインを1種類ごとに1〜4枚消費して遊ぶ。コインは館内の回遊性を高め、より多くの来館者に楽しんでもらうための仕組みとした。
25日、報道陣の取材に答えた宮本氏は「(映画などの)映像作品が増えたら映像を見ることのできる場所を作ってもいい」と話し、展示内容を拡充する考えを示唆した。任天堂は初年度の想定来館者数を明らかにしていないが、宮本氏は「最低でも1日1500〜2000人に来てもらいたい」と述べた。
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