化学関連商社の稲畑産業は26日、樹脂への添加剤であるタルク(滑石)を製造するGXミネラルズ(愛知県岡崎市)に出資したと発表した。同社は樹脂を軽量化する新開発タルクを生産する。稲畑産業が新開発タルクを混ぜた樹脂素材を自動車部品メーカーに供給する。電気自動車(EV)化による部品軽量化の需要を捉える。
出資額や比率は非公表。GXミネラルズは愛知県田原市に新工場を建設し、2026年から新開発タルクを製造する。従来のタルクより強度が高いので薄型化が可能なため、自動車などに使う樹脂部品を5%ほど軽量化できる。リサイクルにも適した素材という。
EVは航続距離を向上させるため軽量化が求められており、バンパーやインパネなど樹脂製の部品も軽くすることが求められている。稲畑産業は自動車産業が集積する愛知県を中心に拡販を目指す。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。