日立造船の子会社、日立造船マリンエンジンとアイメックスの2社はことし7月、船舶用エンジンで燃費性能の測定データの改ざんが明らかになりました。

この問題で会社は17日、外部の調査委員会の調査結果を踏まえた中間報告書を国土交通省に提出するとともに、データの改ざんが新たに見つかったことを明らかにしました。

見つかった改ざんは、窒素酸化物の放出量のデータで、子会社2社で合わせて1300台余りの船舶用エンジンで行われていました。

環境基準を満たしているか、今後、調査するとしています。

中間報告では、一連の改ざんの背景として、過去に顧客へ提出したデータとの整合性を取るためにさらなる書き換えが繰り返されていたことや、検査の独立性が担保されていなかったことなどを指摘しています。

そのうえで、再発防止策として、計測やデータの保管の自動化や入力されたデータを品質保証部門がチェックする体制の整備を進めるとしています。

日立造船は「皆様からの信頼を大きく損ねる結果となり、ご迷惑とご心配をおかけすることを深くおわびします。再発防止に向けてグループを挙げて対応していきます」としています。

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