国内初のワクチンで、成人用と小児用がある

ファイザー日本法人は13日、ダニ媒介性脳炎のワクチン「タイコバック」を発売したと発表した。同症に対する国内初のワクチンで、成人用と小児用がある。医療機関によって接種費用は異なる。

ダニ媒介性脳炎は、ウイルスを保有するマダニにかまれることで発症する感染症だ。潜伏期間は7〜14日で、発熱や筋肉痛、頭痛などの症状が出る。重症化するとけいれんや目まいなどの症状が出る。日本で感染が確認されている型の場合、致死率は20%以上とされる。

日本では2024年8月までに7例の感染が報告され、すべて北海道で感染が確認されている。世界では英国や欧州、東アジアなどで年1万3000人程度が感染していると推計される。抗ウイルス薬はなく、発症した場合は対症療法が中心となる。

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