電圧制御用半導体には停電などで製品の主電源が失われると起動して電流を流す非常用の機能を搭載した

トレックス・セミコンダクターは13日、電流・電圧制御用のアナログ半導体の新製品2種を発売し、同日から量産を開始したと発表した。集積回路(IC)同士をつなぐ配線を減らすなどして、製品を小型化できる。産業用ロボットやあらゆるモノがネットにつながるIoT機器などへの搭載を見込む。

「XC8112/XC8113」は電流を一方通行に流れるように誘導し逆流を防ぐ「ダイオード半導体」。電流の出入力端子を2つに増やした集積回路を搭載して入出力端子を1つのICに収めた。IC同士をつなぐ配線を減らし、製品を小型化できる。

「XCL109/XCL110」は電圧制御用で、停電などで製品の主電源が失われると起動して電流を流す非常用の機能を搭載した。スリープモードのように低消費電力で動作する機能なども追加した。対応する電力量も従来より高め、小型の産業機器だけでなく通信機器などにも対応できる。動作温度も最大セ氏85度から105度まで高めた。

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