キリンホールディングスは12日、健康食品大手ファンケルに対する株式公開買い付け(TOB)が成立したと発表した。保有比率は、既に保有していた分と合わせ約75%に高まる。ファンケルの臨時株主総会で残りの株式を買い取ることを決め、年内にも完全子会社にする。ファンケルは上場廃止となる見込み。

 国内の酒類市場が縮小する中、キリンはファンケルの子会社化で健康関連事業を強化する。

 TOBは6月17日から始まり、議決権ベースで約43%の応募があった。期間中に香港の投資ファンドがファンケル株を買い増したため、キリンはTOB期間を3度延長。価格も当初の1株2690円から2800円に引き上げた。

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